医療技術の進歩により、痰の吸引や管を通して食事を注入する経管栄養など、医行為の必要な在宅の重症心身障害児が増加しています。医療依存度の高い重症心身障害児は体調も変化しやすく細心の注意が必要であり、緊急受診も多く介護者の身体的精神的な負担は大きく、睡眠も十分にとれていないのが現状です。
　また、多くの親から障害児の兄弟姉妹にはどうしても我慢させてしまうことが多いとの訴えも聞きました。保育園や学校の保護者会や行事への参加、時には外出や遊びで兄弟姉妹たちとじっくり関わることも大切だと考えます。
　近年働く女性が増えている中、障害児を育てながらキャリアを生かして社会と関わりたいと思っている母親も多くなっていると思います。
　しかし、家族への支援は十分ではありません。短期入所制度はありますが、常に予約で満床状態であり、預けたいときに利用できません。市町村により日中一時支援事業がありますが、医療依存度が高いと預かってもらえないのが現状です。
　重症心身障害児の訪問看護を通して、疲れながらも頑張っているご家族を多く見てきました。何か支援できることはないかと、看護師メンバーで平成２１年４月ボランティアサークル「みまもりサークルメロディ」を作り、土日の預かりをスタートしました。この事業の必要性を再認識し、平成２4年６月NPO法人設立、平成２５年４月児童デイサービスめろでぃを開所いたしました。

　令和５年６月１日　府中市若松町へ移転しデイケアステーションカルテットをオープンしました。